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2016年1月31日日曜日

千葉市のシティアイデンティティとは!!千葉開府890年

千葉氏が築いたまち、平成28年(2016年)は、大治元年(1126年)に千葉常重が亥鼻付近に館を構え、都市としての千葉が誕生した千葉開府から890年という節目の年です。

 佐倉市も千葉氏と関わりが深いまちなので、千葉開府890年事業と連携して、歴史から知るシティプロモーション・そのまちのシティアイデンティティとは何か?市民に問いかける必要性を感じています。








千葉市のシティプロモーションの取組みについてのヒィアリングレポート

●千葉市の取り組み
基本戦略は「海と緑」と「歴史」
①千葉氏に関連する歴史についての取り組み
市章浸透のための取り組み(千葉氏の家紋である月星紋に由来)
千葉氏の武士道をもとにしたキャンペーンの企画(鎌倉時代の武士道、「正直」を重視した特有の倫理観)
②貝塚および貝をテーマとした取り組み
2000年もの間人が定住した加曾利貝塚を用いて住環境の良さ、住みやすさをアピール。また、貝は地元の住民にとってノスタルジックなイメージが根付いていることから、シティアイデンティティにつなげられないか模索している。
③海辺をテーマとした取り組み
千葉シティ5BEACH(ファイブビーチ)エンジェルス、日本最大の人工海浜を中心とした観光振興のための施策に取り組んでいる。
④大賀ハスをテーマとした取り組み
“Inteligent and deligent”がコンセプト。大賀教授の発掘・研究のストーリーから学園研究都市、化学技術都市のイメージを形成。

●スポーツについて
千葉にパラリンピックが4つ誘致されている。これは幕張メッセがあるからというだけでなく、OXエンジニアリングという地元企業が世界的に有名な障碍者スポーツ用車いすメーカーであることも理由の一つにある。一つ一つの政策に地元の資源との関連性をしっかり作ることが重要。

●外部の業者の利用と市民との対話
千葉市ではシティプロモーションの施策を行うにあたってコンサルタント(株インテージリサーチ)を入れているとともに、地域住民との話し合いの場も設けているそう。コンサルに仕事を委託する際の注意点としてどこからどこまでを委託するかを明確にすることが重要だそう。

<まとめ>
シティプロモーションの視点はあいまいで場当たり的なものになりがちであり、「シティアイデンティティ」の観点から歴史・文化を掘り下げることで根本の塾をつくるという桜井さんの考え方は非常に説得力があった。佐倉市は歴史・文化について優位性を持っていることはこれまでも指摘されてきたことではあるが、まずは再度佐倉の歴史を徹底的に掘り下げ、そこを軸に定住促進のためのプロモーションや施策について一貫性を持って取り組むことで現状の「魅力が散らかってしまっている」状態を改善できるのではないか。そもそもブランディングとは相手に抱かせたいイメージを明確化しなければならない。その点で今回の桜井さんのお話を軸に佐倉市の歴史・文化について再度検討し、ブランドの軸を考えていく必要がありそうだ。


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