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2016年1月31日日曜日

妖怪研究の第一人者 水木茂から加藤志異へ






 ゲゲゲの鬼太郎」や「悪魔くん」などで知られ、昨年11月30日に93歳で死去した人気漫画家の水木しげるさんのお別れの会が31日午前11時から、東京都港区の青山葬儀所で開かれた。第1部では親交があった漫画家や芸能、出版関係者ら約800人が参列し、故人に別れを告げた。午後2時からは第2部として、一般のファンらを対象にした「お別れの会」が行われました。

 会場には、「水木しげるサン 人生の軌跡」として幼少期からの写真やイラストをパネル展示。38歳の時の結婚式や、人気漫画家として仕事が集中した50歳頃の写真などが掲示された。祭壇は鳥取県境港にある実家から見える島根半島の山と海をモチーフに、菊やユリ、かつての戦地ラバウルに咲く南方の花などで飾られた。

 普段着姿でにっこりほほえむ水木さんの遺影の後ろには、「ゲゲゲの鬼太郎」や「悪魔くん」など4枚のイラストが掲げられた。発起人の一人で祭壇のデザインを手掛けた作家、京極夏彦さんは「(祭壇のデザインやお別れ会の司会など)こうしたことは生前から、“最後の弟子”である自分の役目だった。人間としてはご逝去されたが、もともと人間の割合は3割ぐらいとおっしゃっていた。水木さんは作品を通して、これからもわれわれを支配し続けると思います」と語った。

 お別れの会では、漫画家仲間で「ゴルゴ13」の作者、さいとう・たかをさんが「ご自分の感性をうまく料理し、独特の世界観を創り出す手腕は天才的で、私にとってはとてもうらやましい才能でした。あの希有な才能がこの世から消えてしまうのは惜しまれます」と故人をしのんだ。

 また、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」で、鬼太郎役を務めた声優の野沢雅子さんは、「鬼太郎を生み出した先生はすばらしい方でした。ゆっくりとお休みになってまたすばらしい作品をたくさんつくってください。鬼太郎と出会えて本当に幸せでした」と別れを惜しんだ。水木さんのエッセーや戦争体験をまとめた編集者の松田哲夫さんは「ぼくたちは水木さんから、果てしなく大きなものを受け取ってきた。すばらしい作品をありがとう」。

 最後に妻の武良布枝さんが喪主として、あいさつ。「作品に対する情熱はただものではなかった。多くの作品を書くことができ、支えてくださった皆様に心より感謝申し上げます」と謝辞を述べた。

 発起人代表は、妖怪漫画を通じて師事したという作家の荒俣宏さんが務め、漫画界からはちばてつやさん、つげ義春さん、永井豪さんらが参列。NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で夫妻役を務めた向井理さんと松下奈緒さんも参列した。 (産経ニュースより)

 これからの妖怪研究の第一人者水木茂から加藤志異へパトンが渡されました。

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