ページ

2012年3月3日土曜日

高木だいすけが行く!! 早稲田大学 大隈塾 勉強会 講師 衆議院議員  拝啓 ! 石井浩郎 (元プロ野球選手)

第十五回大隈塾稲門会

(自民党「まなびとプロジェクト」コラボ企画) 
講師:石井浩郎(元プロ野球選手、自民党参議院議員(秋田))




... 社会人野球、プロ野球、実業家、政治家。石井氏は実力だけが頼りと言えるリスクの高い水商売業を渡り歩いてきた。実力を裏付ける努力は想像を絶するもの。何度なく挫折の危機を迎えながらも、いまがあるのは先を見据えながら努力を重ねた結果。身分が保証される代わりに、自身の将来を考える余裕すらなく働く若いサラリーマンに、リスクに立ち向かう勇気の重要さを説く!

業界:政治家/実業家
テーマ:「水商売をおそれるな」

内容:
○第一部(19:00~19:30)
講師:石井 浩郎(元プロ野球選手、自民党参議院議員(秋田))
http://ishii-hiroo.jp/
・業界:政治家/実業家
・テーマ:「水商売をおそれるな」


○第二部(19:30~20:00)
議論(第一部について自分の立場(業界・業種・地位)から考える)


 現役時代、豪快なバッテングと侍をおもわせる風貌、石井議員の哲学に触れ
勉強させていただきます。


サマリー

■基本情報
日時   :2012/03/14 19:00~21:00
場所   :自由民主党本部 8階リバティー3号室
特別講師 :参議院議員 石井浩郎 様
参加人数 :7名 + 石井様

■概要
午後7時開会、落合章浩勉強会代表から大隈塾稲門会の簡単な説明があり、こののちに参加者の自己紹介。
午後7時10分頃、石井浩郎議員による自己紹介を兼ねた講演(~8時30分頃まで)
午後8時頃、弁当とお酒が入り、引き続き石井議員の講演が続く。質疑応答も交える。
午後9時頃、石井議員と写真撮影し、現在のプロ野球の試合で使用されている統一級を石井議員から頂く。このあと解散。

石井議員は「地元秋田県は、文武両道を掲げ、スポーツも盛んです。少年時代から野球を初め、高校では甲子園出場は叶わなかったが、6大学野球、特に早慶戦に憧れて早稲田大学へ進みました。 大学時代には、上下関係が大変厳しく自分の考えや意見などは通用しない厳しさを学びました。その後の社会人野球のプリンスホテル時代には、野球に対する考え方や技術の向上、チーム内での競争の激しさを学びました。特に、社会人野球はトーナメント方式なので、負ければそれまでという厳しい環境にも置かれていました。その後、ドラフトに指名され、当時の近鉄バファローズに入団しました。入団後に感じたことは、チーム内外にそれこそ一流選手が勢揃いしているわけで、それまでの自分の少しの自信などは簡単に潰えてしまいました。自分が短距離バッターかと思う程、凄い選手が大勢いましたから。その後、巨人、横浜ベイスターズ等、13年間、プロ野球でプレーしました」と自己紹介。

■議事

1)挨拶・趣旨説明

今回は省略いたしました。

2)参加者自己紹介

3)石井議員自己紹介・講演

石井浩郎氏は八郎潟町という八郎湖(八郎潟調整池とも。八郎湖はかつて国内第2位の広さを誇ったが、大部分が干拓され現在の大潟村となった。現在は湖が僅かに残る)の東にある小さな町に生まれ育つ。秋田県は東北の中でもスポーツ王国であり、これまで33個の金メダルを獲得している。東北第2位の青森県は13個であり、その差は歴然である。また学力においても秋田県の小中学生の全国ランキングは全国屈指であり、秋田県の教育はまさに文武両道といえる。その秋田県の中でも八郎潟町はスポーツ界に名を馳せる選手を複数輩出している。
幼いころより野球に打ち込んでいた石井浩郎氏は甲子園出場を目指し名門・秋田高校に入学する。ちなみに秋田高校は甲子園の第1回大会で準優勝を飾った実績を持つ野球の強豪校であると同時に、毎年10名以上の東大合格者を出している。しかし、石井氏が秋田高校在学中に甲子園の土を踏むことはなかった。(ただし、石井氏の卒業翌年に秋田高校は甲子園に出場する。)
高校野球での甲子園出場を果たせなかった石井氏は、早慶戦で活躍するジャンボ・マックス、岡田彰布の両選手に憧れ、早慶戦、六大学野球への出場を念願とし、早稲田大学第二文学部へ一般入試合格を経て入学することとなる。
早大野球部はこの頃グランド坂の名前の由来である安部球場で活動をしており、各学年30名、総勢120名の部員が在籍した。部内の上限関係は厳しく、石井氏は先輩90名の顔・名前・出身を憶えないといけない。この先輩の中には見分けのつかぬ双子もおり、名前を正確に答えるのは至難の業であった。90名も先輩がいればその中には技量ではなく後輩への説教で存在感を示す者もおり、身体に悪い兎跳びを強制されるなど、野球の技術を鍛えるための練習とはかけ離れた理不尽な仕打ちがたくさんあった。肝心の練習も1年生部員は朝7時にグランドに集まり整備を行い、上級学年から順に練習を始めて、1年生がようやく練習を始められるのは夜の7時であった。早大野球部は1,2年生が新人に当たるため、新人の2年間、先輩からの理不尽な仕打ちに耐え続けたが、この2年間の厳しい人間関係こそが財産である。世の中は筋の通らないことだらけであることを学んだこの2年間は、その後の社会人野球時代、プロ時代を含めた試合での好プレーにも優る財産といえる。部活での個人の失敗は連来責任であり、連帯感、協調性を育む場であった。
早大野球部ののちに在籍したプリンスホテル時代の都市対抗野球では野球の厳しさ、実績の大切さを学ぶ。プリンスホテルは社会人野球の名門であり、9名のドラフト枠に対して10名の候補が報じられることもあった。それゆえチーム内での競争も激しく、みな自主練習に励んだ。試合もトーナメント制であるため負けは絶対に許されなかった(大学野球は勝ち点制であったため、試合に1回負けても優勝は可能だった)。
プロ時代の記憶はあまりない。
プロ引退後はセゾン系であった豊島園でバッティングセンターを経営しようと考えたが、豊島園の来客数が年々減少していたため取りやめとした。こののちに自身がオーナーとして始めたもつ鍋屋は、福岡で食べて虜になったもつ鍋屋の店主から秘伝の作り方を教わたのだが、偶然にも知り合いに銀座の物件を紹介してもらうことができ、大がかりな内装工事を施す必要がなかったため費用もそれほどかからずに出店することができた。タイミングに恵まれた。この飲食店経営では自らが従業員を雇うことで初めて、給料を払う側の気持ちがわかった。近鉄時代は頑張っていても給料が安いなどとよく言ったものだが、賃金を払う側は、払った以上は最大限の頑張りを常に求めて当然であるし、その額が多いか少ないか決めるのは雇用者側である。


●質疑応答(その場の質問受付)

質問1:政治家、自民党の参議院議員に立候補を決意した理由?
石井議員:前の衆議院選挙で自民党は野党に転落しましたが、地元秋田県では、自民党所属の国会議員がゼロになってしまいました。また、民主党のマニュフェストには無理があると思っておりました。民主党はいきなり「公助」を実施する社会主義に映りました。そして民主党の言う無駄を省けばという部分も疑問でした。結果、16.8兆円のうち、7000億円しか削れない結果となりました。そうした頃、一昨年の参議院選挙で自民党からお話しを頂き、自民党の公約を見ると、「自助・共助、公助」と、バランスの取れた社会像を掲げていました。地元秋田でも、自民党の議席は必要で、もう一度、自民党が立ち直るべきだとの思いから立候補しました。

質問2:プロ野球から会社経営、そして国会議員へと歩まれての感想は?
石井議員:よく違いを聞かれますが、人の信頼という点では同じだと思います。プロ野球時代、チームで4番を打ち続けるには、技術だけでは駄目で、チーム、球団、ファンからの信頼が無ければ務まらない。自己利益を追求する会社の経営も社員と顧客の信頼が無ければ通用しません。そして他者利益を追求する政治家にしても、有権者との信頼がストレートに問われるわけですから、信頼ということでは同じです。

質問3:最近のプロ野球についてどう思いますか?
石井議員:引退後、西武ライオンズの二軍監督の経験もありますが、子どもたちの教育で、競争をさせない風潮があります。その悪影響がプロ野球にも広がっています。チーム内といえどもライバルですが、選手同士が友達として家族ぐるみのお付き合いをしている。試合で戦う敵チームの投手とも「明日はよろしく」というお友達感覚でのメールをする。自分が現役時代には、明日の先発投手などは親の仇と思って打席に立ったものです。今は他のチームの選手でもお友達。これでは厳しい競争の果てにレギュラーポジションを勝ち取るものだとプロに改めて教えなければならない状況なのです。アメリカのメジャーリーグに行ったダルビッシュ選手も会見で言っていましたが、登板の前日に相手チームの選手から打てないから手加減してなどと言われて、勝負する前からお友達関係を出されてしまっては、もう日本での活躍は望めないと思ったそうです。こうした風潮を改めないと、他のスポーツも同様ですが、プロ野球が益々、つまらなくなり衰退していくと思います。

質問4:TPP(環太平洋経済連携協)についてどう思いますか?
石井議員:現段階でのTPP参加は農家にかかわらず危機です。ハイリスク・ハイリターン、ハイリスク・ローリターン、ローリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンとありますが、日本政府は説明不足であり、この中では最も避けるべきハイリスク・ローリターンと言わざるをえないでしょう。日本の制度自体を変えてしまう恐れのあるTPPに参加することで日本の食糧安全保障を守れるとは考えにくいものです。加えて言うなれば、現在韓国企業が市場でシェアを伸ばしているのはウォン安のためであり、関税の優遇措置や撤廃の効果ではありません。

以上

0 件のコメント:

コメントを投稿