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2012年2月9日木曜日

過疎地向けコンビニ における取組み~北海道 セイコーマート~

買物難民対策


過疎地域は都市部に比べると買い物をするにも何かと不便である。奥出雲町でも今から10年前にコンビニが進出しました。既存の商店主に声をかけましたが、投資資本が高額であり当時の採算性にも疑問があり(?)だめでした。まったく新しい業種の方が経営者としてスタートし、成功しました。今となれば笑い話です。これからは過疎地における取り組み事例(16)を考えてみたいと思います。
 セイコーマート(Seicomart)は、主に北海道地盤とする日本のコンビニエンスストアチェーンである。本社所在地は札幌市中央区
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 昭和46年にコンビニエンスストア業態の最初の店舗を開店しており、日本国内ではセブン-イレブンよりも先駆けで最古参の部類に入る。
 名前の「セイコー」とは、チェーン全体を「成功」させるという意味を込めるとともに、創業者である西尾長光の西と光の2文字からとられている。
f:id:jun_320:20120109082704j:image:right セイコーマートは地場の酒販関係者の集まりから派生したものであり、大手流通チェーンが設立母体であるセブン-イレブンや、ローソンのように商社の資本参画による経営ノウハウ・資本力で全国展開されている現在のコンビニ業界においては異色といえる。
 当初の優位点は、酒類販売免許を得にくい全国チェーンに対し、酒販店からの転業が中心で、また北海道内では旧産炭地で廃業した酒販店の免許を多く転用できたため、ほぼ全店で酒類販売をおこなえた点にあった。
◆モデル事業
1) 事例の概要
 利尻島礼文島奥尻島等の離島を始めとした過疎地においては、配送コストがかかる一方で商圏人口が少ない。このため、日常的な買い物でも、価格が高い場合や、船に乗らないと買えない場合もあった。
 セイコーマートは道内を中心に店舗展開する北海道最大のコンビニエンス・ストア・チェーン(2010 年11 月末現在1,089 店舗を展開)であり、離島をはじめとする過疎地にも展開している。
2) 取り組みの成果
・ 道内 179 市町村のうち、北海道のほぼ全域を占める169 市町村に出店している。
・ 店舗内で調理(ホットシェフ)した食品を販売することで閉店した食堂の代替を行うなど、失われてきた街の機能を補って地域住民に対して利便性を提供している。
3) 工夫点
【役割分担の工夫】
・セイコーマートの出資先である豊富牛乳公社から商品の安定供給を実現することで、低コスト化を実現。
・行政にとっては、セイコーマートの店舗展開によって、地域住民の利便性の向上と町内雇用を見込んでいる。
【効率化や継続に向けた工夫】
・商品の一貫供給体制の実現。豊富牛乳や農場・農業法人への出資に加え、自社グループの物流システムも再構築することで、調達・製造・流通・販売までの効率的なサプライチェーン・マネジメントを実現。この体制によって実現した低コストのオペレーションを活用し、離島などの過疎地へも出店。自社グループのセイコーフレッシュフーズが道内6 カ所に配送拠点を所有・運営。メーカーから直接調達することにより、物流コストを抑制し、価格競争力を獲得。
・生鮮品の取扱いによる自宅調理ニーズへの対応。日常的に必要な生鮮品を常に取扱うことで、自宅で調理する住民のニーズにも応えている。
4) 課題・今後の方向性
今後も、住民の方々に必要とされる場所があれば、積極的に出店していきたい。
過疎地向けたコンビニ 北海道の業界首位
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