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2014年8月14日木曜日

堀田邸の魅力を探る!! 食のまちづくり・堀田家農事試験場

 私の重点政策「食」のまちづくりの取組みで、欠かすことのできない地、「旧佐倉藩邸宅・堀田邸」。堀田邸は、佐倉藩の最後の藩主であった堀田正倫の邸宅として、1890年(明治23年)に建築された。現存する明治時代の旧大名家の屋敷として貴重な建造物である。現在は寄贈され佐倉市の所有となっています。庭園を含む一帯が、1997年(平成9年)に佐倉市指定文化財(名勝)、2001年(平成13年)に千葉県指定文化財(名勝)に指定され、2006年(平成18年)7月には国の重要文化財(建造物)に住居部5棟(座敷棟・居間棟・書斎棟・玄関棟・湯殿)と門番所・土蔵が指定された。「つば造り」や「火打ち貫」といった伝統的な和風建築の工法と、ボルトやナットを使用した西洋建築の工法が混在しており、明治初期の過渡期の様子が窺い知れています。

 この大邸宅を建てた堀田正倫(1851~1911)は、伯爵としての住まいは東京でしたが、国力の源泉は「農業と教育」との固い信念に基づき、佐倉の地に永住を決意し邸宅を構えた後、明治30年には邸内に当時の千葉県を代表する研究機関として堀田家農事試験場を作りました。
 明治初年の日本の殖産興業政策における農業を実践した地でもあります。この佐倉の地で、堀田氏の農業にかける思いも考えながら、食のまちづくりについて調査研究をすすめます。






 また、堀田正倫氏は、教育面でも多方面で尽力されて奨学会を作ったり、佐倉中学(現:佐倉高校)の敷地(約28000㎡、8700坪)の購入費と校舎の建設費全額を寄贈しています。明治43年に完成した本館校舎は、木造2階建て石製スレート葺き222坪で、同時に完成した講堂は木造平屋建ての石製スレート葺き70坪。明治43年11月「成徳館」と名づけられたこの講堂で落成式が挙行され、参列した堀田正倫は「ここにこの完備せる校舎の落成を告げ、本校に学ぶ所の子弟をして多大の幸福を享けるに至らしめしは正倫の欣喜に堪へざる所なり」と祝辞を述べています。
 本館は塔屋を備えた端正な洋風校舎で、窓は上下開閉式で当時としてはモダンな建物としてひときわ目を惹く存在だったようです。一方、講堂は重厚な作りで佐倉中学のシンボルとして親しまれてきましたが、老朽化のため昭和48年(1973)7月に惜しくも解体されました。一方、本館は修復されて往時の姿を甦らせて、現在では登録文化財の佐倉高校記念館として健在です。正門を入ったところには堀田正倫の胸像が建てられ今でも本館を見守っているかのようです。

以上 高木だいすけからの報告でした。

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